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小島信夫の話をしたいのだけど 長い小説を読むことが生活に与える影響についてのレポート / 富田ララフネ

800円

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小島信夫の『寓話』という小説を少しずつ読みながら、書き手自身の生活が綴られていくという、小説のようなエッセイのような不思議な本。本の中の話と現実が、過去と現在が、渾然一体となった世界が繰り広げられます。武田泰淳の『目まいのする散歩』などが好きな人なら好きになるんじゃないでしょうか。とにかく文章が上手くて引き込まれます。 ------- このごろずっと、小島信夫の『寓話』という小説を読んでいた。 それがついに読み終わりそうで、しかしその読み終える前から、私はすでに『寓話』のことではない、もっと別のことを考え始めていた。 この「別のこと」というのを無理やり一言で言おうとすれば、「長い小説を読むことと生活との関係のこと」ということになるけれど、こうやって短く簡単にいってしまうと、途端に何のことだかわからなくなる。 文庫サイズ 278ページ

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